ロレックスGMTマスターは、1955年に誕生したパイロット向けの高機能腕時計で、特に複数のタイムゾーンを同時に表示できる機能が特徴です。このモデルは、パン・アメリカン航空（パンナム）の国際線パイロットのために開発されたもので、ベゼルと専用の24時間針を組み合わせることで、現地時間と出発地の時間を一目で把握できるように設計されました。

初代モデル「GMTマスター」は、赤と青のツートンカラーのベゼル（通称“ペプシ”）を採用し、視認性とデザイン性を兼ね備えたスタイルで瞬く間に人気を獲得。1980年代には後継モデルの「GMTマスターII」が登場し、独立して動かせる時針によって、さらに柔軟な時間管理が可能となりました。

このシリーズは、旅やビジネスで世界を飛び回る人々にとって理想的な時計として定評があり、ロレックスの中でも高い人気を誇ります。ステンレススチールやゴールドとのコンビモデル、セラクロム製の高耐久ベゼルなど、素材やカラーのバリエーションも豊富で、コレクション性も高いです。

GMTマスターは、その機能性、美しさ、そしてロレックスならではの高い精度と耐久性により、実用時計としてだけでなく資産価値の高い一本として、世界中の愛好家に支持され続けています。