真珠は世界最古の宝石と言われていて、紀元前から珍重されていたそうです。1907年に西川藤吉氏と貝瀬辰平氏がそれぞれ独自に真円の真珠養殖技術の開発に成功したことから一般に普及してきたそうです。

いまでは冠婚葬祭やフォーマルシーンで女性には欠かせないアイテムになっています。

日本ではあこや貝から取れる真珠が一般的ですが、タヒチなどではより粒の大きいパールが取れるようです。

母貝の種類によって白蝶パール(同じ母貝で金色のゴールデンパールもとれるらしい)や黒蝶パールなどがあります。

日本ではダイヤに次ぐ人気で、女性の必需品としての地位を持っています。

一般的にパールの品質は5つと言われていて、

1.光沢（てり）

一般に真珠光沢とよばれるパール特有の光沢の強さ。真珠層の厚さとキメの細かさで決まり、虹色を帯びたような真珠独特の光沢の強い物ほど高品質。

2.巻き厚

核のまわりに巻いた真珠層の厚さ。一般的に養殖期間の長いものほど厚くなります。巻きの厚い物ほど耐久性に優れ、光沢も増す傾向にあり。

3.形

パールの形はラウンドと呼ばれる丸い物から変形が強くなるほど価値は下がります。巻き厚との関係が深く、一般的に巻き厚が厚くなると変形度合いが強くなる傾向がある。

4.きず

パール表面のきずの程度。肉眼で見て、きずのより少ないものが輝きを損なうことがなく良いとされている。

5.仕上げ

パールを製品にする際の加工技術の優劣。ネックレスだと、連相と呼ばれる珠の並びの調和などが考慮される。

の5項目です。

この5項目は互いに影響しあっている特性が多く、全てがバランスよく優れている物は希少性が高く、高品質なパールだといえるようです。これ以外にも色目も重要な要素ですが、色については個人の好みもあり一概にどれがいいとは言えないようです。ただし、極力クリーム系の黄色っぽさがみられない物が総じて高く評価されているようです。